2018年3月から新たに販売開始された抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ®(一般名:バロキサビル)」。当初は大きな注目を集めていましたが、耐性ウイルスの出現が問題に。日本感染症学会も、「12歳未満の子どもへの投与は慎重に」と […] そうですね。内服薬としてはタミフルやゾフルーザ、吸入薬にはリレンザやイナビル、ほか、点滴薬のラピアクタなどが一般的なところでしょうか。, わかりました。「薬のタイプ」「推奨できる対象年齢」「用法・用量」「予防的な投与の可否」で整理すると、以下のとおりです。, そうですね。吸入薬は、粉状のお薬を肺へ吸いこんで使いますが、小さなお子さんや高齢者の場合、うまくできずにむせ込むと、お薬が体外へ出てしまいますよね。対象年齢を「5歳以上」としているのは、主にこの観点です。点滴薬は、起き上がれない入院患者さんなどに用います。, 効果はそれぞれ同等といえるので、難しい質問ですね。エビデンスや症例研究が多いのは「タミフル」です。加えて、ジェネリック医薬品も出ていますので、薬価が低いことも特徴といえるでしょう。, いいえ。「タミフル」の用法・用量は「1日2回 x 5日間」の10回なので、1回でものみ忘れしまうと、本来の効果が望めません。その点で、個人的には1回で済む「イナビル」をお出しし、その場で吸っていただくことが多いですね。ただし、吸引が苦手という方もいらっしゃいます。また、予防的な長期投与となると、「タミフル」を「1日1回 x 10日間」服用する考え方もあります。結論としては、「ケース・バイ・ケース」としか言いようがないですね。, いずれのお薬でも、重篤な副作用は「ない」と言っていいでしょう。一時、異常行動が話題になったものの、「必ずしも抗インフルエンザ薬が原因ではない」と結論づけられました。注意すべきは妊婦さんへの処方で、胎児への影響が心配です。かといって、お薬を処方せずにいると、発熱による胎児への影響が懸念されます。場合によっては、抗インフルエンザ薬ではなく、解熱剤にとどめることもあります。, たしかに、「早く効いて、1回の服用でいい」点は大きなメリットです。その一方、体内にいるウイルスへ「耐性」を与えてしまうという報告がなされています。耐性をもったウイルスがほかの患者さんに感染すると、「ゾフルーザ」では治せません。この点が、大きな懸念事項ですね。, はい。どうやら、お子さんほどウイルスに「耐性」を与えやすいようなのです。このため、日本感染症学会は2019年の10月、「12歳未満の子どもへの投与は慎重に行うべきだ」と提言しています。加えて、感染症を起こしやすい方にも、同様の耐性変異が多く見られます。, じつは「ゾフルーザ」のみ、お薬の仕組みが異なっているのです。ほかの治療薬は、ウイルスが細胞から出てくるのを待ち構えて、細胞の外で攻撃します。これに対して、ゾフルーザは細胞の中に入りこんで攻撃します。残念ながら、この新しい仕組みに対して、臨床データの量が「十分」とは言えません。耐性の問題も含めて、もう少し様子を見たいですね。, ここまでの事情をご説明し、なおかつ薬価が比較的高いことに納得いただけたら、処方しています。ご自身のお体ですから、ご自身の結論を尊重します。, インターネットを見ると、そもそも「抗インフルエンザ薬は要らない」という医師もいますね?, 抗インフルエンザ薬が有効なのは、ウイルス感染を起こしてから2日以内です。3日目には、体内の免疫システムによってウイルスが死滅しています。せきや発熱などは、体の防御システムによるものであって、ウイルス自体が起こしているわけではないのです。また、インフルエンザでは“めったに”死に至らないことから、抗インフルエンザ薬の不要論も散見されますね。, せきや発熱などの不快な症状が1日でも早く治まれば、それに越したことはないと思います。また、他人に移してしまう可能性を考えると、処方は有効です。加えて、肺炎やインフルエンザ脳症といった重症化リスクが捨てきれません。, 一番は「十分な休養と睡眠で体力を付ける」ことです。諸症状がつらければ、抗インフルエンザ薬ではなく、市販の「かぜ薬」でも十分です。ただし、お仕事や就学の都合上、何日も休むのは難しいのが実情でしょう。発症から間もない段階であれば、抗インフルエンザ薬を有効にご活用ください。, 結論としては、「そのときどきに応じて医師が判断した薬、あるいは治療法が一番」ということでしょうか。インフルエンザとは別の病気の可能性もあるため、自分で「決め打ち」しないことが大切です。ご家族への予防投与なども考慮する必要があります。まずは、早期に受診していただいて、その後の処置を決めていきましょう。, 北里大学医学部卒業。日本医科大学付属病院老年内科病棟医長、東京臨海病院糖尿病内科医長などを歴任後の2019年、東京都葛飾区に「鈴木内科・糖尿病クリニック」開院。改善の難しい糖尿病の治療機会を広げるべく、診療に努めている。医学博士。日本内科学会認定内科医、日本老年医学会老年病専門医・指導医・評議員、日本糖尿病学会専門医・研修指導医。, 本サイトでは正確かつ最新の情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、掲載された情報に基づく判断については、利用者の責任のもとに行うこととし、本サイトのご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、一切責任を負いかねますのでご了承ください。, 公開日:2020/02/05  更新日:2020/03/03, 2018年3月、これまでとは全く異なった抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」が販売開始されました。一部から「夢の治療薬」という評判が立つ一方で、処方を見送る医師もいるそうです。インフルエンザの流行ピークである今、「鈴木内科・糖尿病クリニック」の鈴木先生に、抗インフルエンザ薬の最新事情を整理していただきました。, 新薬である「ゾフルーザ」は臨床データが足りない。吸入薬はむせ込んで吐きだしてしまうことがある。複数回にわたる服用薬はのみ忘れの危険がある。治療に限らず、本人や周囲への予防的投与という観点もある。起き上がれない患者には投与できる薬の種類が限られる。医師は、ほかにもさまざまに考えられる観点から、抗インフルエンザ薬の種類を絞りこんでいるのでした。一律に「どれがよい」とは言いきれませんので、なるべく「決め打ち」は避けましょう。.

23歳新卒で出版社で働いておりましたが、1年弱で会社を辞め今はブログ一本で生活しています。 ©Copyright2020 新卒リーマンの情報発信室.All Rights Reserved. 2018年3月、これまでとは全く異なった抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」が販売開始されました。一部から「夢の治療薬」という評判が立つ一方で、処方を見送る医師もいるそうです。インフルエンザの流行ピークである今、「鈴木内科・ […]

11月~12月にかけてインフルエンザの予防接種をするという方も多いのではないでしょうか。, 2018年の2月に開発されたインフルエンザの新薬「ゾフルーザ」がタミフルに代わるインフルエンザの治療薬になると話題になりましたが、いったいどんな効果のある薬なのかみなさんご存知ですか?, 2018年に開発されたため、昨年インフルエンザが大流行したときにゾフルーザは使用されていません。, 塩野義製薬が開発したインフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」が3月に発売され、今シーズンから本格的に使われる。「タミフル」との違い、効果や副作用について、医師に聞いた。, — Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年11月3日, 上記の薬の効果として、インフルエンザウイルスを周りの細胞に感染できなくするという効果があります。, 「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬」というのが、ゾフルーザの名前だそうです。, しかし、ウイルスは、自分の遺伝子情報を伝えるmRNAという物質を持っていないため、, このキャップ構造を奪い取るときにウイルスが持つ「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ」という酵素が働きます。, 先ほども記載したように、タミフル、リレンザは1日2回薬を服用し、それを5日間繰り返します。, それ以降は寝て休んでいれば自然にインフルエンザウイルスは消滅するので、とてもありがたい薬です。, 1回目の服用ですぐインフルエンザが感知しても、2年目、3年目と使用し続けることによって、将来的には、まったく意味を持たない薬となってしまいます。, そこまでしてゾフルーザに固執する理由がわからないので、ボクはタミフルを飲むでしょう(笑), しかし、発症率もタミフルよりも低いため、そこまで比較的安全な薬であると判断されています。, タミフルもインフルエンザ治療薬としてとても効果が高い薬で、費用も安く耐性もつきません。, 実際人生でインフルエンザになったのは1度きりなので、どうでもよいのですが・・・(笑). 最新のニュースをこのブログでは書いて行きますので、よろしくお願いいたします。. ゾフルーザ(バロキサビルマルボキシル)は「 キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬 」と呼ばれる新規の作用機序を有するインフルエンザ治療薬で、1回の経口投与で治療が完了するという特徴もありま … ゾフルーザの効能効果 インフルエンザ治療薬です。病院でインフルエンザかどうかチェックをしてインフルエンザウイルスが検出されたら使うお薬になります。 ゾフルーザの用法用量 成人及び12歳以上の小児には1回20mgの錠剤を2錠服用 インフルエンザの新薬としてゾフルーザが今年の2月に発売され、今年のインフルエンザの治療薬としてとても期待されています。ゾフルーザの副作用は、タミフルよりも少ないため今後はタミフルに代わりゾフルーザがインフルエンザの治療薬になるのではないでしょうか。 新薬として、最近開発されたゾフルーザというインフルエンザの治療薬があります。その作用機序はタミフルなどとは違うところにあります。タミフルなどの耐性ウイルスのうわさがちらほら聞かれる中で、ゾフルーザの服用の仕方や効果に注目が集まっています。 くすりのサイト ,